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掃除に役立つ「クエン酸」を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
「聞いたことはあるけど、あまり汚れに効果がなかったような・・・?」
という経験がある方も、いるかもしれませんね。
そういった経験をしたことがある方にお聞きします。「クエン酸の特性を理解して」掃除に活用しましたか?
クエン酸掃除には、向き不向きがありますよ。
今回は、クエン酸の特性を活かした使い方を、余すことなくご紹介していきますね。
・この記事でわかること
● クエン酸とは何か?
● 重曹との違い
● 落とせる汚れの種類
● 消臭効果と抗菌・防カビ効果について
● クエン酸スプレーの作り方
● クエン酸ペーストの作り方
● クエン酸スプレーの使い方とトイレ掃除
● クエン酸ペーストの使い方と水アカの落とし方
● 生ゴミの消臭方法
● 必ず守ってもらいたい注意点
クエン酸とは?重曹との違いも比較
クエン酸のご紹介をする前に、「汚れ落としの基本」はご存知でしょうか?
基本は、汚れと反対の成分(pH)の洗浄剤を使用し、「中和させる」とこです。
クエン酸の成分は「酸性」でできているので、反対の成分である「アルカリ性」汚れに効果を発揮することができます。
同じく、エコなクリーニングで有名な重曹は、「アルカリ性」なので、反対の成分である「酸性」汚れに効果を発揮します。
「クエン酸・重曹」比較表
洗浄剤 | pH | 落とせる汚れのpH | 得意な汚れ |
---|---|---|---|
石けんカス (※金属石鹸) 尿石 など |
|||
皮脂 タンパク質 (血液など) など |
このように、クエン酸と重曹では「得意とする汚れ」の種類が違います。
酸性であるクエン酸は、アルカリ性の「水アカ・石けんカス(金属石鹸)・尿石」などを落とすのに効果を発揮してくれます。
ですので、「掃除にはクエン酸がいい!」ではなく、どんな「汚れに効果を発揮」するのかをしっかりと理解して、掃除に使うことが大切ですね。
※金属石鹸(きんぞくせっけん)
金属石鹸とは、石けんと水道水に含まれる金属製の「カルシウム・マグネシウム」が合わさった「石けんカス」のことをいいます。
クエン酸の特徴とは?
では、もっと詳しくクエン酸についてみていきましょう。
・特徴
● 水に溶けやすい
● 揮発性がない
● 抗菌・防カビ効果
主に、この3つが特徴になります。
1.クエン酸の特徴:水に溶けやすい
クエン酸は「粉状」で、ドラッグストアや安いところでは、100均などで購入することができます。
粉のままことも使うこともりますが、後にご紹介する「クエン酸スプレー」を作って掃除に使うことの方が多いです。
クエン酸スプレーは、水に溶かして作るのですが、溶け残りなどが起きにくいので簡単に作ることができますよ。
2.クエン酸の特徴:揮発性がない
揮発性がないので、掃除で使ったとき「効果が持続」するというメリットがあります。
ですが、効果が持続するということは、成分が「いつまでも残っている」状態になります。
放置しすぎると、クエン酸の「酸の力」で「材質を劣化」させる原因となるで注意が必要です。
特に、金属製品などは「サビの原因」となります。注意して扱いましょう。
3.クエン酸の特徴:抗菌・防カビ効果
汚れを落とすだけでなく「抗菌・防カビ効果」も期待できます。
先ほど、「揮発性がないので効果が持続」するとご紹介しましたが、「抗菌・防カビ効果」も持続します。
クエン酸で「お風呂やトイレ」を掃除すると、汚れが落ちるだけでなく、「カビや雑菌の繁殖を抑える」効果が持続しますよ。
関連記事:重曹の使い方と効果!掃除に万能な重曹の小技テクニック付き
掃除に活躍!クエン酸スプレ-の作り方
クエン酸を使って掃除をするときは、「クエン酸スプレー」を用意すると汚れが落としやすくなります。
簡単に作ることができるので、ご紹介していきますね。
・材料
● クエン酸:小さじ1
● 水:200ml
● スプレーボトル
・作り方
1.スプレーボトルに「クエン酸:小さじ1」を入れます。
2.「水:200ml」入れます。
3.スプレーボトルを「よく振り」クエン酸が溶けたら完成です。
※注意点!
● 必要な分量だけ作る
いつでも使いやすいように、多めに作っておきたいところですが、水が腐ってしまう場合があります。
腐った水では、雑菌を広げる原因となりますので、「必要なときに」「必要な分だけ」作りましょう。
できあがったら、拭き掃除やクエン酸パックなどに活用していきましょう。
頑固な汚れに!クエン酸ペースト
頑固な汚れには、濃度が高めな「クエン酸ペースト」がおすすめです。
・材料
● クエン酸
● 水
・作り方
1.クエン酸を適量用意します。
2.クエン酸に、少しずつ水を加えながら、混ぜ合わせます。
スプーンで水を「ポタポタとたらす程度」で、少しずつ水を足していきましょう。
3.ドロッとしたら完成です。
サラサラにしてしまうと、「濃度が薄くなり効果が弱まって」しまいます。水加減に注意しながら作っていきましょう。
※注意点!
● 必要な分量だけ作る
すぐに乾燥し固まってしまうので、長期保存には向きません。作りすぎには注意しましょう。
クエン酸の使い方と掃除
先ほど作った「クエン酸スプレーとペースト」の使い方を、掃除をしながらご紹介していこうと思います。
その前に、どんな場所で使うのが最適なのか、みていきましょう。
・最適な掃除場所
● お風呂場
● キッチン
● トイレ
クエン酸は、「水アカや石鹸カス」といった水回りの汚れを落とすのが得意なので、お風呂場とキッチンで使うのが最適ですね。
また、「尿石」など、アンモニア汚れを落とすこともできるので、トイレで使うのも向いています。
クエン酸スプレーの使い方
クエン酸スプレーの使い方を、トイレを例にご紹介していきます。
ですがその前に、トイレ掃除に使うと、どのような効果があるのでしょうか?
・トイレに使うメリット
● 尿汚れに効果を発揮
● 尿石汚れに効果あり
● アンモニア臭の消臭効果
● 抗菌効果が長続き
「尿汚れや消臭、抗菌」など、嬉しい効果がたくさんあります。
使い方も、特に面倒な作業は必要なし、いつもの洗浄剤を「クエン酸スプレーに替えるだけ」なので、簡単ですよ。
1.クエン酸スプレーを便器全体に吹きかけていきます。
2.便器内を磨きます。
磨き終わったら、水を流して終了です。
これだけで、尿やアンモニア臭が消え、清潔な状態に保つことができますよ。
また、便座など「便器まわり」の掃除にも、使うことができます。
1.便器まわりにクエン酸スプレーを吹きかける
2.濡れ雑巾で拭く
便器まわりは目には見えなくても、「尿の飛び散り」などが付着しています。
時間があるときは、「壁や床など」も同じように、拭いていきましょう。
トイレ以外にも、お風呂やキッチンシンクの「水アカにも効果」があるので、活用してみてください。
・お風呂とキッチンシンク掃除のメリット
● 水アカ汚れに効果を発揮
● 石鹸カス汚れに効果を発揮
● 防カビ効果あり
トイレと同じく、普段掃除で使っている洗浄剤をクエン酸スプレーに替えるだけで簡単にできますよ。
こびり付いた水アカにクエン酸パック
こびり付いた水アカだと、スプレーして拭き取るだけでは落ちにくいかもしれませんね。
そんなときに役に立つのが、「クエン酸パック」です。
放置時間が必要になりますが、やり方はとっても簡単ですよ。
トイレを使うたびに水が流れる手洗い場は、気がつくと水アカで汚れていませんか?
洗面ボウルがくすみ、蛇口の根元は水アカで白くなっています。
清潔なトイレによみがえらせるため、「クエン酸パック」で汚れを落としましょう。
・必要なもの
● クエン酸スプレー
● キッチンペーパー
● ラップ
1.クエン酸スプレーをトイレの手洗い場全体に「しっかりと吹きかけて」いきます。
2.「キッチンペーパーを貼り付け」ていきます。
3.キッチンペーパーの上から「ラップを貼り付け」ます。
その後、「30分〜1時間」ほどパックしていきます。
キッチンペーパーなどを貼り付けることで、水分の蒸発を防いでくれます。
そのため、水アカなどにしっかりと浸透してくれるのです。
4.30分〜1時間後、キッチンペーパーなどを外し、スポンジで磨いていきます。
5.最後に、雑巾で「水拭き」をして終了です。
こちらがクエン酸パック後の、トイレの手洗い場の写真です。
水アカによるくすみが消え、ピカピカなトイレ復活しました。
掃除前の、蛇口の根元と比べてみると、ピカピカに輝き、「水アカがしっかりと落ちた」ことがよくわかります。
トイレ以外にも
● お風呂場
● キッチンシンク
などにも、クエン酸パックが使えますよ。
クエン酸ペーストの使い方
クエン酸スプレーやパックでは落とせない、頑固な汚れには、「濃度が濃いクエン酸ペースト」を使ってみましょう。
密着性もいいので、水アカ汚れなどを楽に除去することができますよ。
上の写真は、蛇口の根元になります。水アカでくすんでいますね。
赤く囲ってある箇所をよく見てみると、「白いカスのようなこびり付き」があるのが確認できます。
このように、蓄積してしまった水アカに、クエン酸ペーストがどこまで効果を発揮してくれるのか検証していきましょう。
1.クエン酸ペーストを塗布後、「30分」ほど時間を置きます。
2.30分後、水で流します。
3.スポンジなどで、磨いていくと汚れが落ちていきます。
隙間など細かな箇所は、雑巾や綿棒が使いやすいです。
こちらの写真が、磨いた後の蛇口の根元です。
水アカによるくすみが取れ、新品のような輝きに、よみがえりました。
掃除前の写真と比べると一目瞭然ですね。
掃除後の方が、輝いていることはもちろん、白くこびり付いた「頑固な水アカ」も、きれいに落とすことができました。
関連記事:お風呂の鏡の水垢・ウロコ取りをひと通りガチ検証!一番落ちたのは?
クエン酸で生ゴミ消臭
粉状のまま使うと、生ゴミの悪臭を消臭することができますよ。
生ゴミが臭う原因には、アルカリ性と酸性の2つが関係していますが、クエン酸の「酸性の力」が、悪臭の原因の一つ、「アルカリ性」を中和してくれるのです。
生ゴミの消臭のやり方は簡単ですよ。
「粉のまま生ゴミにふりかける」だけです。
効果をさらに高めたい場合は、「重曹」も一緒にふりかけましょう。
重曹は悪臭のもう一つの原因、「酸性」を中和してくれるので、さらに消臭効果が高まります。
※注意点!
● クエン酸スプレーは使わない
水分が豊富にあると、生ゴミの悪臭の原因である「雑菌」の繁殖を促してしまいます。
消臭には「粉のまま」使いましょう。
クエン酸の注意点!
クエン酸は、水回りの掃除に最適ですが、正しく使わないと「思わぬトラブルに発展」するので注意が必要です。
※注意点!
● 大理石には使わない
● 金属製品(鉄、銅、アルミ)には使わない
● 塩素系製品(漂白剤など)とは混ぜない
大理石や金属製品に使うと、素材を傷める原因となるので注意が必要です。
また、塩素系製品を混ぜると、「有毒ガス」が発生し、命を落とす危険性があります。
絶対に、「クエン酸と塩素系製品は混ぜない」でください。
まとめ:クエン酸掃除で水回りがピカピカ
クエン酸を上手に使えば、水回りの掃除が楽になりますよ。
● クエン酸と重曹では落とせる汚れの種類が違う
● お風呂やトイレなどの水回り(アルカリ性)の汚れに効果的
● クエン酸スプレーが掃除に役立つ
● 頑固な汚れにはクエン酸パックやペーストが効果的
● 抗菌・防カビ効果もある
● 揮発性がないので、抗菌・防カビ効果が持続する
● トイレや生ゴミの消臭効果あり
● 生ゴミの消臭には粉のまま使う
● 大理石・金属製品には使わない
● 塩素系製品を混ぜると危険
正しく使い、掃除に役立ててください。
他にもクエン酸の使い方は様々です。
「【排水口の掃除方法まとめ】お風呂・シンクのヌメリ臭いがイヤすぎる」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。