もらい錆とは?金属の置きっぱなしには注意が必要!簡単にできる落とし方を徹底解説 | カジタン

もらい錆とは?金属の置きっぱなしには注意が必要!簡単にできる落とし方を徹底解説

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もらい錆とは?金属の置きっぱなしには注意が必要!簡単にできる落とし方を徹底解説

キッチンのシンクや洗面所に、なかなか落ちない茶色い汚れはありませんか?

アルミ缶やヘアピンなどを放置したままにしておくと錆が移ってしまい、茶色い「もらい錆」になってしまうことがあります。もらい錆は通常の掃除では落としにくく、落とす際にシンクや洗面台を傷つけることになってしまうので注意が必要です。

今回は、そんなもらい錆の落とし方やもらい錆を防ぐ方法について徹底解説していきます。もらい錆をつけないためにも、対処法をしっかりとチェックしておきましょう。

ステンレスの大敵!もらい錆の原因とは?

もらい錆の原因
もらい錆とは、錆が発生した金属から別のものに錆が移ってできる汚れのことを言います。本来錆びないはずのシンクや洗面器にも、もらい錆は発生します。ヘアピンを放置したまま忘れてしまったなど、気がつかないうちに発生させてしまうご家庭も非常に多いでしょう。

もらい錆を発見したら早めに対処することが大切です。もらい錆は決して内部まで錆びているわけではなく、表面に錆がついているだけです。正しい対処をすれば必ず落とせるので、落ち着いて対処していきましょう。

もらい錆の落とし方5選

それでは、もらい錆を落とす方法について見ていきましょう。

自宅にあるアイテムを使った落とし方を中心にご紹介していくので、さっそく試してみてくださいね。

落とし方1 クエン酸で錆を分解する

クエン酸で錆を分解
ヘアピンなどの鉄が原因で発生するもらい錆には、クエン酸が有効。クエン酸は鉄が酸化して発生する赤錆を還元し、中和して溶かす効果があります。クエン酸がない場合はお酢でも代用可能ですよ。

【落とし方】
1. 水200mlに小さじ1杯のクエン酸を混ぜる
2. クエン酸水を雑巾やキッチンペーパーに含ませて錆を覆う
3. 15分程度放置する
4. 歯ブラシもしくは雑巾で軽くこする
5. 汚れが落ちたら水で念入りにすすぎ、水分を拭き取る

お酢を使う場合は、2〜3倍に薄めて使用してください。タワシを使うとシンクなどを傷めてしまうので、できるだけ歯ブラシや雑巾でこすることをおすすめします。

落とし方2 歯磨き粉でこする

歯磨き粉でこする
クエン酸で落とせないもらい錆の場合は、汚れを削って落とす方法が有効です。発見が早くて軽く色がついてしまっている程度なら、自宅にある歯磨き粉で簡単にもらい錆を落とすことが可能です。歯磨き粉には研磨剤が入っており、この研磨剤がもらい錆を削り落としてくれるのです。

【落とし方】
1. 歯磨き粉を要らなくなった歯ブラシに付ける
2. 濡らさずそのままもらい錆をこする
3. 汚れが落ちたら水で念入りにすすぎ、水分を拭き取る

歯磨き粉に含まれる研磨剤はクレンザーなどより粒子が細かく、シンクや洗面器に与えるダメージが比較的少ないです。そのため、もらい錆を落とすときは、まず歯磨き粉から試してみることをおすすめします。

落とし方3 重曹やクレンザーで研磨して落とす

重曹やクレンザーで研磨
歯磨き粉で落ちない場合は、もう少し研磨力が強い重曹やクレンザーでもらい錆を研磨していきましょう。

【落とし方】
1. 錆部分を覆うように重曹やクレンザーをかける
2. スポンジで円を描くように優しくこする
3. 汚れが落ちたら水で念入りにすすぎ、水分を拭き取る

水でよく流さないと錆が残り、もらい錆が悪化する原因になります。最後はきれいに洗い流し、水分をしっかりと拭き取ってくださいね。

重曹やクレンザーを使うときは、シンクや洗面器に傷ができないよう、慎重にこするようにしましょう。弱い力でこすり、こまめに確認して傷や変色が発生しないように注意してくださいね。

落とし方4 還元型漂白剤を使う

還元型漂白剤
還元型漂白剤とは、「汚れが持つ酸素を奪い取ることで色素を分解する作用」を持つ漂白剤のことです。酸化が原因で発生する錆の汚れ落としが得意な漂白剤なので、もらい錆も落とすことができます。

【落とし方】
1. 還元型漂白剤を70度程度のお湯で練ってペースト状にする
2. もらい錆の上にペーストを乗せて10分放置する
3. 歯ブラシで軽くこすって汚れを落とす
4. 汚れが落ちたら水で念入りにすすぎ、水分を拭き取る

一般的な還元型漂白剤はタイルやFRP、ホーローやステンレス、人工大理石の材質で使用可能ですが、天然石には使用できません。また、色がついている浴槽などに使用するときは、変色させてしまう可能性があります。必ず目立たないところで試してから汚れを落とすようにしてくださいね。

タイルのもらい錆にはオキシクリーンもおすすめ

オキシクリーン
色物のタイルやお風呂場、浴槽に還元型漂白剤を使用することに抵抗があるという方には、酸素系漂白剤であるオキシクリーンがおすすめ。還元型漂白剤とは異なり、「物質に酸素を結合させる反応」を利用して色素を取り除いてくれます。

使い方は還元型漂白剤と同じです。酸素系漂白剤は色物の衣類のつけ置きにも使用できる漂白剤なので、タイルや浴槽にも安心して使用できますよ。

 

落とし方5 大理石にはチオグリコール酸アンモニウムが有効

チオグリコール酸アンモニウム
ツヤがある大理石は、研磨したり漂白剤を使用したりするとツヤが損なわれてしまう可能性があります。また、クエン酸は大理石の素材を傷めてしまう可能性もあるため、心配であれば使用しない方が安心です。

そんな取り扱いが難しい大理石のもらい錆におすすめなのが、チオグリコール酸アンモニウムを含む市販の錆落とし。中性なので、材質を傷めずに錆を取り除くことができます。人工大理石はもちろん、天然の大理石でも問題なく使用できるものになっています。

【落とし方】
1. 錆落としを錆に塗布する
2. 紫色に変色したら1分ほど放置する
3. 雑巾で軽く拭き取る
4. もらい錆がなくなるまで繰り返す
5. 汚れが落ちたら水で念入りにすすぎ、水分を拭き取る

この錆落としは、酸化した錆を還元すると紫色に変色します。変化した部分だけを落としてくれるため、錆が完全に落ちるまで何度か繰り返し塗布してくださいね。

もらい錆を落とすときの注意点

もらい錆の落とし方を5つご紹介していきましたが、全ての方法に共通して注意して欲しいポイントが2つあります。材質を傷つけてしまって後悔しないためにも、必ず以下の注意点を意識してくださいね。

塗装を剥がさないように少しずつこする

歯ブラシや雑巾でこするときは、塗ってある塗装や材質自体を傷つけないように気をつけましょう。
必ず優しい力で円を描くようにこすり、1回ごとに汚れと材質を確認することが望ましいです。

塗装が剥がれたりシンクなどに傷がついてしまった場合、そこから腐食が始まってしまうこともあります。

見た目だけでなく材質自体の劣化につながってしまうので、十分に注意してくださいね。

木やタイルは目立たない場所で試してから

シンクや洗面器などはそこまで意識する必要はありませんが、木材やタイルについたもらい錆を落とすときは注意が必要です。漂白剤や錆落としが、変色や劣化を引き起こしてしまう危険性があるからです。

使用する前に目立たないところでパッチテストを行い、問題がないことを確認してから錆落としに使うようにしましょう。

もらい錆を防ぐ方法

正しく対処すればしっかりと落とせるもらい錆ですが、可能であれば発生させないことが好ましいですよね。

ここからは、もらい錆を防止するための方法をご紹介していきます。

 

方法1 調味料が跳ねたらすぐに流す

キッチンのステンレスに施されている酸化皮膜は塩分に弱いため要注意。醤油やポン酢が跳ねてしまったときは、早めに水で洗い流すようにしましょう。

また鉄などの金属に塩分が付着すると、錆を進行させてしまうことがあります。

もらい錆を防ぐためにも、調味料が跳ねたときは早めに洗い流したり拭き取ったりするようにしてくださいね。

方法2 水分はすぐに拭き取る

自宅でもらい錆を発生させてしまうのは、ほとんどが水気のある場所に金属を放置させてしまうことが原因になります。そのため水分を徹底的に拭き取ることも、もらい錆防止には効果的です。

シンクや洗面台の使用が終わったあとに跳ねた水を引き取るように心がけるだけでも、もらい錆を防ぐことができますよ。

方法3 アルミや鉄は置きっぱなしにしない

何より大切なのが、錆の原因になる金属を水回りに置きっぱなしにしないことです。

どんなに水分や塩分に気をつけても、金属を置いたままにしている限りは、錆を100%防ぐことはできません。

使い終わった金属製品はきちんとしまうように心がけてくださいね。

方法4 塩素系漂白剤はよく洗い流す

塩素系漂白剤も、ステンレスなどの酸化皮膜を剥がしてしまう作用があります。キッチンの塩素系漂白剤を置いたまま使っている方は要注意ですよ。

キッチンで漂白剤を使用するときは、バケツや桶を使用するようにしてください。

その上で、使用後はキッチンをよく拭き、跳ねてしまった塩素もしっかりと除去するように心がけましょう。

もらい錆の正しい落とし方と予防で自宅をきれいに保とう!

一見厄介そうに見えるもらい錆は、正しい対処法を知っておけば簡単に落とすことができます。自宅にあるアイテムを上手く使い、もらい錆を落としてくださいね。

簡単に落とせるとはいえ、場合によってはもらい錆を落とす過程でシンクなどの材質を傷めてしまう可能性もあります。

もらい錆を発生させないように、日頃から防止策を心がけておくようにしましょう。