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一部の虫好きさん以外からはそれはもう親の仇みたいに嫌われています。
ちなみに筆者もゴキブリが大嫌いで、毎年毎年、絶対にゴキブリが出ないよう常に最新の注意を払いながら生きています。
そんな私ですが、やつらにさらなる追い討ちをかけるため、世に出回っているゴキブリ殺虫剤を徹底的に調べてみました。
今回はそこで得た知識をみなさんにもご紹介します。
ゴキブリ殺虫剤は5種類!タイプごとの特徴は?選び方は?
ゴキブリ殺虫剤は大きく5種類存在します。
それぞれ特徴が異なりますので、用途や懸念材料に合わせて選ぶといいでしょう。
スプレータイプ①:破壊力第一!ピレスロイド系殺虫剤
みなさん普段最もよく目にするのが「ゴキジェット」に代表されるピレスロイド系殺虫です。
ピレスロイドは除虫菊からできた毒成分。人体に影響が少ないため、昨今の殺虫剤には広く使われています。
- 殺虫効果・ノックダウン効果ともに最高レベル
- 人体(哺乳類・鳥類などの恒温動物)への害が少ない
- ゴキブリだけでなく害虫全般に効果あり
- 他の殺虫剤と組み合わせてダメ押しで使う
- 魚類・甲殻類・爬虫類・昆虫に害がある(ペットに注意)
- 赤ちゃんや小さい子供は不安(多少なり害はあるので)
- ベタベタする・汚れる
Tips:イミプロトリンとフェノトリン
実はピレスロイドというのは総称のようなもので、その中でも主に2つの成分に分かれています。
毒成分 | 致死効果 | ノックダウン効果 |
---|---|---|
イミプロトリン | 弱 | 強 |
フェノトリン | 強 | 弱 |
どちらがどのくらいの割合で入っているのかは、商品の成分表示のところを見れば確認できます。好みで選んでみてください。
スプレータイプ②:ペットや赤ちゃんがいても安心。冷却殺虫剤
凍らせて殺す殺虫剤。
最近流行っているのか、どんどんと新商品が出てきていますね。
冷却系は「殺虫毒成分不使用」というのが大きなウリで、これによりピレスロイドよりもさらに人体に優しく、またペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
ただし肝心の殺虫効果・ノックダウン効果はピレスロイドに比べやや落ちます。これは対象を冷却して動きを止めるという特性上、「正しい距離から」「数秒間続けて」スプレーを当てる必要があるためです。
また、冷却系ってピレスロイドに比べて風力?が強いのですが、そのせいで蚊やコバエ、ちょっとした蛾みたいなやつなどの小さい虫には全くといっていいほど効きません。
固める前に吹っ飛ばしてしまうことが多いです。
- 人体・ペットへの影響がほとんどない
- ムカデなどの重量級には強い効果を発揮
- ベタベタしない・汚れない
- 動きを止める・殺すために数秒間当て続ける必要がある
- 小さい虫・軽い虫にはほとんど効かない
スプレータイプ③:ゴキブリを見なくて済む!洗剤泡殺虫剤
ゴキブリに食器用洗剤をかけると殺せるということは知っていますか?
ゴキブリは特殊な油で身を守っているのですが、洗剤をかけるとそのコーティングが剥がれ、さらに洗剤がゴキブリの気門(呼吸するところ)を塞いで窒息死させられるのです。
これを応用したのが洗剤泡殺虫剤。
モコモコとした泡にゴキブリを閉じ込めることで動きを封じ、泡に含まれた洗剤成分で窒息死させる、という商品ですね。
泡に閉じ込めないといけないため即効性はありませんが、泡タイプには明確な強みが一つあります。それは「ゴキブリの姿を見ずに処理できる」こと。
- ゴキブリの姿を見ずに処理できる
- 人体・ペットへの影響がほとんどない
- ムカデなどの重量級にも効果を発揮
- 閉じ込めるために数秒間当て続ける必要がある
- 小さい虫・軽い虫にはほとんど効かない
- ベタベタする・汚れる
毒エサタイプ:連鎖殺虫が魅力。とりあえず置いておけ!
スプレータイプの殺虫剤以外には、毒エサタイプの殺虫剤もよく使用されています。
毒エサタイプの魅力は2つ。「連鎖殺虫ができること」、それから何と言っても「ゴキブリと直接対峙する必要がないこと」です!
おもな殺虫成分はホウ酸で、食べてすぐにゴキブリが死ぬわけではありません。食べてしばらく経った頃……ゴキブリが自分の巣に帰った頃に毒が効くように、そしてメスが持っているタマゴにも効くように調整されています。これにより、毒で死んだゴキブリを食べた他のゴキブリもまとめて殺す連鎖殺虫が可能になるというわけです。
また、巣で死ぬゴキブリが大半なため、ゴキブリの処理もする必要はありません。毒エサを設置したらいつの間にか見えなくなっていた、といった感じでしょうか。
- 連鎖殺虫が可能
- 直接対峙しないでいい
- ゴキブリの姿を見ずに処理できる
- 人体への影響がほとんどない
- 有効期限は約6ヶ月
- 大きいペットがいると食べちゃう可能性があるかも
くん煙剤タイプ:部屋中まるっと。最初の一発にオススメ
昔ながらのバルサンも人気です。昔は殺虫剤といえばこれでしたね。
くん煙剤タイプは、基本的にバルサン一択になると思います。
バルサンの明確なメリットとしては、煙が部屋全体の細かいところまで行き渡るので、細かいことは考えずとにかく一度焚けばゴキブリを一掃する効果が期待できるということ。
正確には幼虫を殺すために2〜3週間後にもう一度焚く必要があるのですが、それにしても「これやっておけばOK」という万能感はさすがです。
見出しで「最初の一発にオススメ」と書いたのは、夏の始まりシーズンや引っ越し初期など節目のタイミングにバルサンを焚くことで部屋の害虫事情がリセットされるから。
「バルサンを焚いていない部屋でゴキブリが出る」のと、「バルサンを焚いたのにゴキブリが出る」のとではその後の対処のしやすさが大違い。後者は「家の中で繁殖しているわけではなく、どこかに侵入口があってそこから入ってきているのだ」ということがすぐにわかります。
- 部屋中の害虫を一掃できる
- 直接退治しないでいい
- 二回焚きすれば幼虫までしっかり駆除できる
- 準備と後片付けが面倒
- ペットがいるとなかなかやりづらい
Tips:くん煙殺虫剤後はどのくらい掃除すればいい?
くん煙剤を焚いたあと、どの程度掃除すればいいのか悩む方がいるようです。
基本的には、床やカーペットを掃除機がけするくらいで十分です。雑巾がけもできるとベター。
あとは各自の状況によって、布団やクッション・ぬいぐるみを洗濯したり、干したり、食器を洗ったりしてください。
後片付けが面倒になりがちなので、くん煙剤を焚く前に荷物をビニール袋で包んでおくのがオススメです。
忌避剤に殺虫効果はないので注意!
ゴキブリ駆除剤の中には「忌避」「防虫」「近づけさせない」といった文言のものも目立ちますが、忌避剤にゴキブリを殺す効果はないので注意しましょう。
【Amazon】結局、ゴキブリ殺虫剤は何がオススメなの?
上記、各種ゴキブリ駆除アイテムの特徴を踏まえた上で、オススメしたい商品は4つ。
全部Amazonで買えるものです。
1.)「バルサン プロEX」は2回焚き!
まずは家中の害虫事情をリセットするためにバルサンを焚きます。
これはバルサンの中で一番強力なプロEXシリーズ、サイズは色々あるので各自のお家のサイズに合うものを選んでください。
一度炊いてもその時卵の中にいた虫には効かないので、卵が孵化する2〜3週間後に二度目を焚くことで害虫を完全にリセットします。
2.)「ゴキちゃんストップ」を家中に設置!
バルサンを2回焚きした後は、毒エサを設置します。
毒エサはブラックキャップもオススメですが、業者も使用する強力な毒エサ「ゴキちゃんストップ」がオススメです。
ちょっと高いですが、ゴキブリを絶対見たくないという人ほどここは妥協しないほうがいいはず!
設置する場所としては、下記の場所を重点的に攻めましょう。
- 冷蔵庫
- 洗面所
- 洗濯機
- トイレ
- キッチンの4隅
- 玄関・窓など侵入口になりそうな場所
- 一度ゴキブリを目撃したことのある場所
毒成分の有効期限は約6ヶ月です。
6ヶ月経つちょっと前くらいに取り替えるようにしてください。
3.)殺虫スプレーはピレスロイドと泡系がオススメ
ペットや赤ちゃんがいる場合は適宜調整する必要がありますが、攻撃力だけ考えればピレスロイド系が圧倒的にオススメです。
ピレスロイドで一番オススメのスプレーはこれ。
よく見る商品なので驚きはないかもしれませんが、これが最適解です。
ほとんどがイミプロトリンで構成されているので即効性が他のスプレーと比べて段違いです。小さな虫にも効くのがポイント高い!
ゴキブリをそのまま駆除できそうにないという人は、泡系スプレーも使いましょう。
泡系はあまり種類が売っておらず、Amazonではおそらくこれしか売っていません。
これだけで殺すのは難しいので、ゴキジェットで弱らせてから、あくまで捨てるためにゴキパオを使うのがいいと思います。
ゴキブリを住まわせない環境づくりを!
ここまでゴキブリ殺虫剤について解説してきました。