エアコン分解ショー&メンテナンス教室は楽しい!ダイキンへ体験レポ | カジタン

エアコン分解ショー&メンテナンス教室は楽しい!ダイキンへ体験レポ

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ダイキンエアコン分解ショートップバナー
大手エアコンメーカーのダイキン(DAIKIN)が、一般の方にもっとエアコンのことを知ってもらおうと体験型のショールームを展開しているのをご存知でしょうか?

その名もフーハ。現在、東京と大阪の2箇所にあります。

フーハ大阪

この秋、フーハ大阪で「エアコン分解ショー&メンテナンス教室」が開催されると知り、参加してきました。

夏に開催されたイベントでは子供が対象だったこともあって、実際にエアコンを分解できたようですが、今回も分解させてくれるのかなぁ?

私がこのイベントを知ったのはつい最近のこと。
エアコンのクリーニングの記事に携わっていく中で、もっとエアコンのことを知りたいと、いろいろリサーチしている時にこのイベントのことを知りました。

エアコン分解ショーに申し込み

ダイキンエアコン分解ショースクショ

フーハ大阪サイトのイベント情報ページから調べて、メールで申し込みました。
自分と同行者の名前を登録し、希望日時を記入して送信。
申込後2~3日してから予約確定メールが届きました。

ダイキン工業㈱フーハ大阪です。

この度は、 『エアコン分解ショー&メンテナンス教室』の
ご予約を頂きまして誠にありがとうございます。

11月3日(日)14:00~(約60分)
参加人数 2名様にてご予約承りました。

☆当日は13:50(10分前)よりフーハ大阪受付にて受付開始いたします。

■開催場所
ダイキン ソリューションプラザ「フーハ大阪」

※ダイキンから届いたメールを一部抜粋しています。

特に用意するものもなく、受付も予約10分前から。

夏休みも終わって子供対象というわけでもないので、きっと予約状況も落ち着いているんでしょうね。

いよいよエアコン分解イベント当日

ダイキン フーハ大阪

フーハ大阪の場所はグランフロント大阪北館4階です。ちょうど向かいに無印良品があるので、それを目印にしてもいいかも知れません。

当日は同行者(会社の同僚と行くことにしました)と早めに待ち合わせ、まずグランフロントでランチ。

グランフロント大阪はファッションや雑貨のお店もいっぱいあるので、イベント開始時間までは楽しく過ごすことができますよ。

ダイキンエアコン分解ショー看板
フーハの入り口にはエアコン分解ショーの看板も出ています。

フーハ大阪インフォメーション
入ってすぐにインフォメーションがあります。

フーハ大阪展示物

フーハ大阪ディスプレイ
とってもキレイな店内で、待っている間も退屈しません。

13:50になって、いよいよイベントの会場に案内されました。

エアコン分解ショー会場
会場内はこんな感じ。

エアコン分解ショー入場証
参加者はこれを首から掛けておきます。

エアコン分解ショー&メンテナンス教室スタート

エアコン分解ショー開始
いよいよイベントが始まりました。

まず、エアコンの仕組みから説明が始まりました。スクリーンに分かりやすく図解が映し出され、クイズ形式で解説されます。

分解してわかったエアコンが暑い空気を涼しくする仕組み

ここで問題。エアコンがどうやって「暑さ」を「涼しさ」に変換するか、皆さんは御存知ですか?

Q. エアコンが部屋を涼しくする仕組みは?

  1. 暑さを分解する
  2. 暑さを追い出す
  3. 暑さをまとめる

この質問でわたしは「まとめる」を選んでしまいましたが、答えは…?

2番の「追い出す」でした。

室内機と室外機をつなぐパイプ中の「冷媒」という物質に、部屋の熱い空気だけを乗せて室外に運び出すという仕組みだそうです。

ダイキン公式サイト・涼しくする仕組み
この仕組みはダイキンの公式サイトにもっと詳しく載っています。

エアコン内部のおもなパーツ

ダイキン公式サイト.エアコンの中
ダイキン公式サイトより

エアコンの内部はおもにこの3つのパーツから成り立っています。

  1. フィルター
  2. 熱交換器(フィンとも呼ばれる)
  3. クロスフローファン(中で回転している部分)

フィルターなら、家庭でもラクに取り外しできて掃除も簡単ですよね?
でも、熱交換器やファンの中を実際に見る機会なんてほとんどないのではないでしょうか。

エアコン分解の流れ

では、ここからいよいよエアコンの分解が始まります。
ここではお掃除機能付きの機種を分解していますので、お掃除機能がない場合はもう少し中の構造が単純です。

1.エアコンのフタを外す


エアコン正面の、エアコンの「顔」とも言える部分です。

フタの表側
フタの裏側

2.ダストボックスを外す


お掃除機能付きのエアコンの場合、フィルター掃除後のホコリがここにたまります。


こんな風に外れます。グレーの部分がポケットになっていてホコリが溜まる仕組みです。

表にはポケットの外し方が図解で分かりやすく説明されています。

3.2枚のフィルターを取る


ホコリ・ゴミなどをここで受けます。

4.ストリーマユニットを外す


空気をキレイにするための部品です。

横からみたところ
裏側

【ストリーマってどんな技術?】
ストリーマとはプラズマ放電の一種で、アレル物質や有害化学物質を除去する役割を果たしています。

画像引用:ダイキン公式サイトより

5.水平羽2枚(大小)を外す


上下に動くことで部屋に冷気を行き渡らせる役割を持っています。

6.青いネジを3つ外す

7.外カバーを外す


エアコンを覆っている一番大きなカバーです。

8.真ん中の青いネジを外す

9.お掃除ユニットを外す


ダストボックスが掃除しながら移動するための「通り道」のようなもの。

10.青いネジを外し、電装ボックスを取り外す


エアコンの「頭脳」とでも言うべきいちばん大切な部分。クリーニングの際も、ここには絶対水をかけてはいけません。

11.左右1個ずつの青いネジを外す

12.熱交換器を本体より取り出す


空気の温度を調節するためのパーツで、一般的に「フィン」とも呼ばれています。

向かって左側
右側

よくあるエアコン用お掃除スプレーは、おもにこの部分を掃除するためのものです。
これが熱交換器の内側。一般的なハウスクリーニング業者は、ここまでは掃除できません。


内側にファンをはめてみたところです。こうすると、エアコン内部の構造が分かりやすいですよね。

13.最後にファンを外して羽根の形状や磁石を観察


熱交換器の中に設置されており、涼しくなった空気を循環させる役割をもっています。

エアコンの分解はここまででした。

自分で分解できるのかと思っていたので、若干期待はずれな面も…。
でも、ほんの数十分の時間でかなりエアコンに詳しくなれたような気がします。

家庭でできるエアコンのお手入れ方法


ここからは、家庭でもできるエアコンのメンテナンス方法について教えていただきました。

ダイキンさんが定期的にやったほうがいいと推奨している手入れは次の3つ。

  1. 内部クリーン運転
  2. 送風運転
  3. フィルター掃除

内部クリーン運転(冷房時)


リモコンのこの部分を見て下さい。「内部クリーン」というボタンがありますね。
※このようなボタンはダイキン以外のメーカーでもだいたいのところはあります。(例えばシャープなら「内部清浄」パナソニックなら「内部クリーン」など)

こんなボタンがあるのは知ってたけど、どうやって使えばいいのかわからないから使ってなかったわ…

内部クリーン運転の目的は、熱交換器のフィンに残っている水滴を乾かしてカビを防ぐこと。部屋が暑くなるので、夏は部屋にいない時を見計らってやりましょう。
電気代は1回につき2~4円程度だそうです。

送風運転(冷房時)

送風運転をする目的も、内部クリーン運転と同じく熱交換器のフィンに残っている水滴を乾かしてカビを防ぐことです。

内部クリーンは暑くなるのがデメリットなので、手軽に済ませたい時は送風運転するだけでもかなり違ってきます。

送風運転ならファンを回すだけだから、電気代もあまりかからなくていいわね!

フィルター掃除


フィルター掃除をサボりすぎるとこんなことになるのね…

フィルター掃除はとっても簡単。汚れが少ない時は掃除機でホコリを吸い取るだけでOKです。汚れが多いときでも、中性洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置きしておくだけ。

このフィルター掃除をしておくだけで、電気代が大きく変わってきます。

こまめに掃除しているフィルターだとエアコンの風の風速は約4m/S。しかし、ホコリだらけの場合は風速は約3m/Sまで落ちてしまいます。

注意!!
1年間掃除せずにまるまる放ったらかしていると、なんと約25%も電気代を無駄遣いしてしまうことに。
掃除機で吸うだけでもマメにやっておきましょう。

基本的にお掃除機能付きはフィルターを掃除してくれるので、あまり必要ないみたい。
それでも、たまには手で洗っておくほうが気持ちいいわね。

エアコン洗浄の種類について

エアコンの洗浄方法には2種類あるそうです。でも「自分で掃除するか、業者に来てもらうか」という2択ではありません。「壁につけたまま洗うか、壁から外して洗うか」ということです。

業者の中でも「分解できる」と「分解できない」の2種類が存在するのです。

  1. 壁付け洗浄(通常洗浄)
  2. 脱着分解洗浄

壁付け洗浄(通常洗浄)


一般的なエアコンの洗浄方法です。ほとんどのハウスクリーニング業者はこちらのやり方でエアコンを洗浄します。

お手頃な価格でクリーニングできるのがメリットですが、実は完全には洗浄できていないんです。壁から外していないので、熱交換器の壁側や内側に溜まったホコリ・汚れを落とすのには限界があるようです。

脱着分解洗浄

エアコンのプロが行う洗浄方法で、エアコンを壁から取り外してパーツごとに分解し、本当のエアコン内部まで洗い流します。

壁につけたままではクリーニングすることのできない熱交換器の壁側の部分や内側までも、ほぼ完璧に洗浄できるのが最大のメリットです。

しかし、費用は一般的なハウスクリーニング業者より割高になります。

ハウスクリーニング業者でも100%の洗浄はできないって聞いて衝撃でした…

でも、それならシロウトが自力でやるのなんて尚更キレイにできないってことですよね。

イベント後はフーハ大阪ショールーム内を見学

エアコン分解ショー&メンテナンス教室のあとは、2組に分かれて館内の展示物を案内されました。

昔のエアコンと今のエアコンの違いや、電気代の節約方法など、色々知ることができて面白かったですよ。

例えば、これは室外機を置く環境によって電気代が驚くほど違うことがわかる展示です。

皆さんも、ベランダの室外機の周りにいろんなものを置いていないでしょうか?

様々なものが置いてある環境に見立てて、室外機の周りを塞ぐようにして運転したところ、見る見る間に消費電力が上がっていきました。

逆に室外機の周りに空間を作ると、あっという間に下がって行くのを目の当たりにし、大変興味深かったです。

1996年
現在
こちらは現在と1996年のエアコン内部を断面図のようにしたものです。

これを見ると、熱交換器やファンの大きさが全く違うことが分かります。熱交換器の面積を広く、ファンも大きくすることにより、効率的に空気を冷やすことができるようになったというわけです。

最後に

ショールーム内を全て見学したあと、もう一度部屋に戻ると最後のあいさつがありました。そのあと、なんとおみやげまで!

ぴちょんくんのイラストが可愛い食器用洗剤でしたよ。

1時間に渡って分かりやすくエアコンのことを説明してくださったトムロ先生にも、思い切って撮影をお願いすると快くOKしてくださいました。

そして、気になっていたこんな質問も…

あの…「フーハ」という名前はどんな意味があるんですか?
何かを冷ましたい時に「フー、フー」暖かくしたい時に「ハァー、ハァー」ってするでしょう?

そういう意味なんです。

なるほど!納得です。エアコンのショールームにピッタリの名前ですね!
トムロ先生、ありがとうございました。

最後にぴちょんくんもごあいさつ。

ダイキンエアコン分解ショーのまとめ

正直なところ、エアコン分解ショーについてそこまで楽しいとは期待していませんでした。

でもこのイベントに参加して、エアコンの部品一つ一つを見ていくうちに、なぜメンテナンスが必要なのか、なぜ新しい機種のほうが良いのか、など様々なことへの理解もより深まりました。

スタッフの方も親切に色々教えて下さいましたし、何より今、ダイキンのエアコンが買いたい!!!笑

すっかり最新型のトリコになってしまいました。

エアコン分解イベントに参加してみてよかったです。

エアコン分解イベントに参加するメリット
  • エアコンが空気を冷やす仕組みがわかる
  • エアコンの部品一つ一つの知識がつくことでメンテナンスの重要性への理解が深まる
  • 最新型には効率の良い空調・防カビ・省エネの技術が詰まっている事がわかる
  • メーカーが推奨する正しいお手入れ方法がわかる
【フーハ大阪について】

開館時間 10:00~19:00
休館日 第2、第4水曜日・年末年始
入館料 無料
住所 〒530-0011 大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 4階
TEL 06-6359-2617(10:00~19:00まで)

⇒ダイキン・フーハ大阪公式サイト

↓ フーハ大阪ではまだまだ他にもイベント開催予定がありますよ