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エアコンをつけて涼んでいたら……「冷たっ!」
エアコンから水や氷が飛んできたり、エアコンから水が漏れて床がびしょびしょになっている。こんな経験ないですか?
エアコンの水漏れは結構多くの人が経験していることで、実はそんなに焦ることでもありません。ほとんどの場合は自分で直すことができるので落ち着いて対処していきましょう!
- エアコンの水漏れの原因
- エアコンから水漏れした時の対処法
- エアコンの水漏れが賃貸だった時の修理代について
- エアコンの水漏れを放置したらどうなるか
【症状別】エアコンの水漏れの原因と対策法
まずは、エアコンの水漏れの原因と対策方法についてみていきましょう。
エアコンのどの部分から水漏れしているのか、症状別にご説明していきます。
まずは原因を特定するところから始めましょう。
症状1:エアコン(室内機)の底部から水滴が垂れている
エアコンの水漏れが、室内機の底部からの場合は、ドレンホースやドレンパンに原因がある可能性が高いです。
熱交換器で空気が冷やされると、内部には結露が発生し、ドレンパンに垂れ落ちます。通常であれば、結露水はドレンパンと接続されているドレンホースを伝わり、室外に流されます。
しかし、このドレンホースがほこりや汚れで詰まりを起こしていると、内部に水が溜まってしまい排水の行き場がなくなってしまうため、室内で水漏れを起こしてしまうのです。
では、ドレンホースにどのようなトラブルが起こり得るか具体的に見ていきましょう。
原因①ドレンホースが正しく設置されていない
ドレンホースはじゃばら状のホースで、エアコン室外機の近くに設置されていることが多いです。まずは家の外に出てドレンホースを見に行きましょう。
- ホースの先端が土の中に埋まっている
- ホースを鉢植えや荷物で踏みつけてしまっている
- ホースの先端が下向きではなく上向き・横向きになっている
- ホースにくねり・たわみがある
上記のような状態だと、うまく排水がされず、水の逆流・水漏れの原因となってしまいます。
排水がスムーズにできるよう、ホースはまっすぐ、先端が地面から5〜10cm浮くように短くカットしてしまいましょう。
理想は「まっすぐ」「下向きで」「床から5〜10cm離れている」こと。
要は急勾配で水が綺麗に流れるよう設置できればいいわけです。ホースの先端を床から5〜10cm離した方がいいのは、虫やネズミがホースの中に入りづらくするため。
ホースを正しく下向きにした時に中からドバッと水が出てくれば、これが水漏れの原因だったと考えられます。
原因②ドレンホースの詰まり
ドレンホースをまっすぐ下向きにしても中から水が出てこない……その場合は、ホースの中で詰まりを起こしている可能性が考えられます。
室内機で発生した結露とともに、内部についたほこりやカビなどの汚れも一緒に排出されます。
その際に、ドレンホースのどこかで汚れが溜まり、詰まりを起こしてしまうことがあります。そうすると、水の流れがせき止められ、水が逆流してしまうことがあります。
実は、エアコンの水漏れの原因で1番多いのがこの症状。
ドレンホースが詰まってしまったら、ドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ)を使って解決することができます。
業者に修理を依頼した場合も、このポンプを使って修理しますが、業者に依頼すると1万円から1.5万円ほどの費用がかかってきます。
楽天やAmaxzonでも買えるので、まずは自分で試してみることをおすすめします。
安いのならこれとか、
エアコン用 ドレンつまり取りポンプ:964円
ちょっといいのならこれとか。これなら先端が曲げられるようになっているので、壁に沿って設置されているドレンホースにも接続できます。
イチネンTASCO TA918SX ドレンホース用サクションポンプ:2,376円
サクションポンプ(ドレンポンプ)でホースの詰まりを取る方法
使い方はいたって簡単です。
ドレンホースの先端にドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ)を密着させ、ハンドルを押したり引いたりするだけ。
- ドレンホースの先端にポンプをあて密着させる。
- 数回シュコシュコとポンプのハンドルを引っ張る。(押さないこと!)
注意点としては、絶対にポンプを押さないこと。水が室内機の方に逆流してしまいます。
ドレンポンプの代わりに掃除機でも代用可能
ドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ)の代わりに、掃除機を使ってホースの詰まりを取る方法もあります。
- ドレンホースの先端をタオルなどで覆います。
- 掃除機をドレンホースの先端にぴったりと当て、「強」で吸い取ります。
やり方はドレンポンプとあまり変わりませんが、正直、効果はあまり期待できないです。
原因③ドレンパンとドレンホースが正しく接続されていない
出典:おそうじ本舗本舗
ドレンパンとは、エアコン内部の結露水を一時的にためておく場所で、そこからドレンホースに水が流れ、外へと排水されます。
ドレンパンとドレンホースの接続部分が抜けていたり、緩みがあれば、ドレンパンから水が溢れてしまい水漏れを起こすケースもあります。
原因④ドレンパンに亀裂が入っている
ドレンパンに亀裂があったりしても、そのまま水が落ちてきます。
これも自分ではどうすることもできません。業者さんに依頼して、新しいドレンパンと取り替えてもらいましょう。
原因⑤背面ドレンパンの汚れやつまり
前面だけではなく、送風ファンの背面にもドレンパンがあります。
その背面ドレンパンにもほこりや汚れが詰まってしまうことがあります。
こちらも自分では確認ができないので、業者に依頼して見てもらいましょう。
原因⑥壁の中でドレンホースが逆勾配になっている
ドレンホースの位置やホース内の詰まりを解消したのに直らない場合、壁の中でドレンホースが逆勾配になっているケースがあります。
これは明らかに設置時の工事ミスです。自分で直すことはできないので、取付業者に再施工するよう依頼しましょう。
原因⑦左出し・左後出し・左下出し配管の場合
配管が左だしの場合、エアコン底部に隠れてドレンホースが通っています。
ドレンホースが横向きになっていると勾配が取りにくく、少しでもホースにたわみがあると逆勾配になりやすいです。
また、汚れも溜まりやすいため水漏れを起こす可能性があります。
左だし配管の場合は、ドレンホースの詰まりが原因の可能性が高いので、ドレンポンプを使ってホース内の詰まりを解消させてみましょう。
症状2:送風口から水が垂れてくる
原因⑧風向板(ルーバー / フラップ)が結露している
送風口にある風向板(ルーバー、フラップ)は、冷気を出す方向を調整する役割を持っていますが、冷たい冷気が当たり続けると風向板自体が結露してしまい、水滴が発生することがあります。
これは湿度が高い場合に起きやすく、対処法としては、風向板の角度をなるべく水平にしておくことです。水平にしておくと冷気が風向板に当たらなくなりますので、結露を防げます。
症状3:奥のほうから風に乗って水が降ってくる
原因⑨フィルターが汚れている
フィルターが汚れて目詰まりしていると、エアコンが室温を正しく感知できなくなります。それにより、室温がすでに設定温度になっているのにも関わらず余計に冷やそうとしすぎてしまいます。
設定温度を超えて冷やしすぎてしまうことによって、エアコン内部では通常よりも結露水が多く発生し、水漏れが起きやすくなってしまいます。
フィルターがほこりで目詰まりしていたら掃除機でほこりを吸い取り、中性洗剤などで綺麗に丸洗いしましょう。戻すときは完全に乾いてからでないとホコリが付着しやすくなるので注意してください。
原因⑩熱交換器(アルミフィン)が汚れていないか
熱交換器(アルミフィン)がほこりやカビなどで汚れていると、アルミフィンについたホコリに水滴が付着し、ドレンパンに落ちにくくなります。
送風ファンが回転すると、ほこりについた水滴が風で飛ばされ、水が飛んできているような感じになります。
アルミフィンに付着しているほこりは、湿気を含んで掃除機では吸い取りにくく、また、それが乾燥するとフィンに張り付いてブラシでも取りにくい汚れになってしまいます。
無理に取ろうとしてもフィンとフィンの間に汚れを押し込んでしまう可能性もあるため、おすすめしません。
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他に考えられるエアコン水漏れの原因
原因⑪エアコン自体が傾いている
稀ではありますが、エアコンの室内機自体が傾いているケースなんかもあります。
その場合やはりドレンホースの勾配が弱くなるので、ドレンが詰まりを起こしやすく水漏れします。
業者さんにお願いしましょう。
施工ミスの可能性が高いので、取り付け業者に聞く・抗議するのもありです。
原因⑫エアコン自体の不具合
これも稀ですが、エアコン自体が壊れている可能性もあります。
これは業者さんに聞いてみないとわかりません。もし業者さんからそのようなことを言われた場合は、メーカーに問い合わせてみるのがいいでしょう。
メーカーに非があれば無償で交換してくれるはずです。
原因⑬冷媒ガス不足
エアコンの冷媒ガスが不足していると、エアコン内部の熱交換器(アルミフィン)に霜が発生するケースがあります。
発生した霜が解けると、それも水漏れの原因になる場合があるので、業者に依頼して冷媒ガスを補充してもらう必要があります。
エアコンをしばらく運転し、フィルターを外して熱交換器を確認してみましょう。もし。霜がついていたら冷媒ガスが足りていない可能性が考えられます。
原因⑭室内の気圧が低い
最後に、気密性の高いマンションで起こりうる原因というのが、気圧の関係。
最近のマンションは、シックハウス対策として「24時間換気システム」が設備されています。
これは、室外の空気を取り入れ、室内の空気を排出するというものなのですが、これによって室内の気圧は室外よりも低くなっています。
外出時に「ドアが重たい」となった経験はありませんか?これは、気圧の高い室外の空気が、気圧の低い室内に入ろうとドアを押し付けてしまうのが原因です。
これと同じように、室内の気圧が下がっていると外の空気はドレンホースを通じて室内に入ろうと流れてきます。その時、一緒に水も流れ込み水漏れを起こしてしまうのです。
その場合、しばらく窓を開けて室内に空気を入れ、室外の気圧と同じにすれば、水漏れはすぐに解消されます。
エアコンの水漏れで修理にかかる料金
エアコンの水漏れ修理を業者に依頼した場、料金はいくらくらいかかるのでしょう?
まず、作業員が訪問すると、エアコンの点検をし、水漏れの原因を探るところから始まります。
ドレンホースの設置や詰まりに問題がある場合、比較的作業は短時間で済みますし、料金もそこまで高くないでしょう。
しかし、原因がそれ以外に合った場合、分解・取付直し・部品交換などが必要となり、作業時間が長くなったり、作業がその日では終わらないケースもあります。
修理費用は
- 水漏れの原因
- エアコンの機種
- 交換する部品代
などで変わってきますが、原因がよくあるドレンホースの詰まりだった場合、大体5.000円前後が多いです。
ただし、天井埋め込みタイプのエアコンだったり、室外機を置かないタイプのものになると10.000円以上かかる場合もあるので、依頼する前に確認するようにしてください。
水漏れの原因が、分解を要するものだったり、部品の交換を要するものだった場合でも、高くても20.000円ほどに収まることがほとんどでしょう。
エアコンの水漏れが賃貸物件の場合、修理費用は誰が負担?
もし、賃貸物件のエアコンが水漏れした場合、まず最初に管理会社や大家さんに連絡しましょう。
契約内容にもよりますが、故意に壊したのでなければ大半の場合、修理費用は貸主負担となる事がほとんどです。
ただし、面倒だからと放置して水漏れがひどくなったり、自分で何とかしようとして壊してしまうと、借主負担になってしまうこともありますので注意しましょう。
エアコンの水漏れを放置すると?
エアコンに結露が発生するのは仕方ないし、多少の水漏れならたまに拭いておけばいいか…。
そんな風に考えて、水漏れを放置している人も中にはいるんじゃないでしょうか?でもその放置、本当に大丈夫?ということで、エアコンの水漏れを放置したらどうなるのか調べてみました。
エアコンの水漏れを放置すると
- エアコン内部にカビが発生する
- カビが発生すると、出てくる空気が臭くなる
- アレルギーや喘息を持っている人の場合は症状が悪化する可能性も
- 電装部分に水が伝わると、ショートしてエアコン自体が壊れる
- 壁やクロスにシミができたり、最悪腐ったりカビの原因にもなる(内部が腐ってしまう可能性もあり)
- フローリングにシミができたり、最悪腐ったりカビの原因にもなる
- 漏電すると火災の原因にも!
エアコン自体が壊れてしまったり、壁や床が腐ってしまうと、余計に大掛かりな工事が必要になってきますし、出費も大きくなります。
そうなってしまう前に、早めに水漏れ修理をしておきましょう!
エアコンから水漏れを起こさないには日々のお手入れが重要!
ここまでで、エアコンの水漏れの直し方はわかっていただけたと思います!
では、今後エアコンの水漏れを起こさないために何ができるでしょうか。
月に1回はドレンの詰まりをとろう!
一番大事なのはやっぱりドレンを詰まらせないようにすることです。
- ドレンホースの上に物を置いたりしない
- ドレンホースの先を床からしっかり離すこと
- 月1回はドレンポンプで詰まりを解消すること
上記を守れていればドレンが詰まることはほとんどないですし、詰まりを解消することによって綺麗で気持ちいい空気の流れを作ることができます。
2週間に1回はフィルターを掃除しよう!
フィルターの掃除も同じく大切です。
フィルターは最低でも月1回、できれば2週間に1回は掃除するように心がけましょう。
オフシーズンはしなくていいですが、シーズンごとの使い初めにも必ず掃除するように!
フィルターを綺麗に保っておくことは綺麗な空気を出すことに貢献しますし、エアコンの温度感知がうまくいくので省エネにもつながります。
定期的にやっておけば、1回の掃除は軽く掃除機で吸い取るだけで済むので簡単ですよ。
設定温度を冷やしすぎないようにしよう!
設定温度を低くしすぎると、エアコン内部や風向板の結露につながります。
もちろん暑ければ仕方ないですが、朝から夜までずっと低い温度で運転しっぱなしはよくないですね。健康にもよくないですし!
まとめ:エアコンの水漏れは8割方自分で解決できる!
エアコンの水漏れが起きたら、まずは下記を試してみてください。
- ドレンを正しく配置する
- ドレンポンプを使ってドレンホースの詰まりを解消する
- フィルターを掃除する
- 風向板の向きを水平に保つ
ほとんどの場合は上記のどれかで解決するはずですよ!