タンブラー(タンブル)乾燥とは?上手な乾燥の仕方と、禁止マークで乾燥ができない服を失敗してしまった時の対処法 | カジタン

タンブラー(タンブル)乾燥とは?上手な乾燥の仕方と、禁止マークで乾燥ができない服を失敗してしまった時の対処法

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乾燥機にかけたタオル
タンブラー乾燥という衣類の乾燥方法をご存知ですか。
タンブラー乾燥を使えば高速で衣類を乾かすことが可能ですが、タンブラー乾燥ができない素材があったり衣類を痛めてしまう可能性があったりと、使用には注意が必要です。

なんでも入れて良い訳じゃないんですね…

※タンブラー乾燥とタンブル乾燥は同じ意味です。このページではタンブラー乾燥と表記しています。

この記事でわかること

  • タンブラー乾燥がどんな乾燥方法なのか
  • タンブラー乾燥ができる衣類とできない衣類の見分け方
  • タンブラー乾燥ができない衣類を乾燥にかけてしまった時の対処法

こちらはタンブラー乾燥についての記事です。
「洗濯のコツ」について知りたい方はこちらをご覧ください。

タンブラー乾燥とはどんな乾燥方法?

タンブラー乾燥機の蓋を開けた様子
タンブラー乾燥とは、『衣類に熱を当てながら衣服を回転させて乾燥させる乾燥方法』です。
回転させながら熱を当てるので、短時間かつ手軽に衣類を乾かすことが可能です。

身近なところでは、コインランドリーなどに置いてありますので、誰もが目にしたことがあるかと思います。
最近では家庭用のドラム式乾燥機もあるようですが、こちらもタンブラー乾燥機に分類されます。

タンブラー乾燥の種類

タンブラー乾燥機は、熱の発生方法によっていくつかに分類され、熱の温度が変わってきます。
衣類によってどの温度まで熱を当てて良いのかが異なってくるため、普段利用するタンブラー乾燥機がどの分類なのかを理解しておくと良いでしょう。

家庭用衣類乾燥機

家庭用のタンブラー乾燥機は、3種類に分類されます。

熱の発生方法 乾燥機内の温度
ヒーター式 ヒーターで乾燥機内を温めて乾燥させる 80℃以下
ヒーター式低温風乾燥 ヒーターで乾燥機内を温めて乾燥させる 室温+15℃程度
ヒートポンプ式 空気中の熱を乾燥機内で熱交換して乾燥させる 60℃以下
ガス乾燥機 ガスを熱源に乾燥機内を温める 室温+10℃〜100℃以上に達するものまでさまざま

ヒーター式は熱風が出るドライヤーで乾かすイメージで、ヒートポンプ式は除湿機をかけている状態で乾かすようなイメージです。
縦型タイプの洗濯機はほとんどがヒーター式で、洗濯機内が高温になるため、素材によっては注意が必要です。
また、ガス乾燥機は温度の低いものから高いものまでさまざまなため、ご自宅の乾燥機の温度に合わせてご利用ください。

コインランドリーの乾燥機

コインランドリーの乾燥機は、乾燥時間を短縮するため、ガス乾燥機を設置していることが多いです。
ご家庭用のものよりも乾くのが早く、乾かせる量も多いので、寝具などの洗濯にも利用できます。
ただし、洗濯機内が80℃以上の高温になることがほとんどなため、乾燥にかけられる衣類なのかどうか確認してから使用しましょう。

クリーニング店の乾燥機

タンブラー乾燥機は、洗濯のプロにも使用されています。
クリーニング店のタンブラー乾燥機は、蒸気を使って衣類を乾燥させるため、過度な乾燥が防げ他の乾燥機に比べて衣類を傷めにくいです。
乾燥機の内部はセンサーで管理されているので、衣類が熱くなりすぎるのも防いでくれます。
クリーニングに出すときは、安心して大事な衣類を任せても大丈夫でしょう。

タンブラー乾燥の長所

タンブラー乾燥の長所は、短時間で効率的に衣類が乾燥できる点です。
忙しくて洗濯物を干す時間が取れないご家庭にはオススメです。

また、梅雨や花粉の時期でも天候に左右されることなく洗濯が可能。
生乾きのにおいに悩まされることがありません。

タンブラー乾燥の短所

タンブラー乾燥のデメリットは、衣類を傷めてしまうことです。
乾燥の際に洗濯機内部に強く当たったり、衣類に摩擦が生まれて繊維を傷つけあったりしてしまいます。
その際にシワになったり衣類が縮んだりして形崩れしてしまうことも。
デリケートな生地はタンブラー乾燥には向きませんので、使用前に必ず衣類のタグを確認してください。

タンブラー乾燥が向いている衣類

タンブラー乾燥が可能な衣類でも、繊維を傷めてしまうことは避けられません。
そのため、本当にタンブラー乾燥が向いている衣服は、

  • 外から見えない下着やインナー
  • 靴下などの消耗品
  • パジャマ
  • 部屋着
などのダメージが気にならない衣類に限られてしまいます。

ただし、ダウンジャケットは普段着の中で唯一タンブラー乾燥に向いていると言えます。
熱風を当てながら羽毛をふんわりと乾かしてあげることで、購入したてのふわふわ感がよみがえりますよ。

タオルはタンブラー乾燥がオススメ!

タオルをふんわりと仕上げたいのなら、タンブラー乾燥がオススメです。
タオルは、乾かす際にパタパタと振り、パイルをよくほぐすことでふんわりと乾かすことが可能になります。
タンブラー乾燥なら回転の際にパイルをほぐしてくれるため、より柔らかく乾かすことが可能です。
自然乾燥よりも縮んでしまうこともありますが、ふわふわなタオルが好きな人は試してみてくださいね。

フワフワのタオルって気持ちいいですよね〜♪

タンブラー乾燥ができる服とは?禁止マークで見分けよう

洗濯表示を確認する女性の手
タンブラー乾燥可能な衣類かどうかは、衣類のタグに印刷されている『洗濯表示』を確認すればすぐにわかります。
乾燥機のマークは、四角の中に円が入っているものです。
このマークにバツがついていれば『乾燥機不可』、中に点がひとつ入っていれば『60℃まで』、点がふたつ入っていれば『80℃まで』ということになります。

なかには乾燥機のマークがない衣類もあります。
その場合は、注意書きに『タンブラー乾燥はお避けください』などの表記がなければ、タンブラー乾燥にかけても問題ございません。

『タンブラー乾燥はお避け下さい』表記の理由

ハンガーにかけられた衣服
洗濯をしている人ならわかるかと思いますが、タンブラー乾燥ができない衣類は実はたくさんあるんです。
なぜ『タンブラー乾燥はお避け下さい』という表記がされている衣類が多いのでしょうか。

先ほども説明しましたが、タンブラー乾燥は『衣類に熱を当てながら衣服を回転させて乾燥させる乾燥方法』です。
乾燥時の衣類には熱風が当たりますし、叩き作用や回転などで摩擦が生まれます。
そのため、生地に加わるダメージは非常に大きく、縮んだり型崩れをしてしまうリスクがあるのです。

タンブラー乾燥不可の表記がなくても、可能であれば衣類はタンブラー乾燥を避けたほうが良いと言えます。

えっ!お気に入りの服が縮んだら最悪!!気をつけなくちゃ!

関連 洗濯表示タグを理解してしっかり理解しよう(アイロンマークやクリーニングマークに注意)

衣類を傷めずにタンブラー乾燥をするためのポイント

乾燥機から洗濯物を取り出す女性
タンブラー乾燥を避けた方が良いとはわかっていても、タンブラー乾燥は便利なので使いたいですよね。
「洋服を傷めたくない、でもタンブラー乾燥を使いたい」という場合は、衣類を乾燥機にかける時間を最小限に留めるように工夫しましょう。
半分くらい乾燥させたら自然乾燥に切り替えるようにすると、衣類のダメージを防げます。

最後に洗濯機から出して生地を伸ばしてあげることで、乾燥のムラやシワになるのを防ぐこともできます。

タンブラー乾燥不可の衣類を乾かしたらどうなるの?

乾燥機にかけた衣類
タンブラー乾燥ができない衣類を乾燥にかけてしまったらどうなってしまうのでしょうか。
ちょっと怖いですが気になりますよね。
タンブラー乾燥にかけるとどうなってしまうのか、一例をみていきましょう。

  • 光沢のある素材
    光沢のあるシルクやサテンなどの生地は、タンブラー乾燥の熱風で毛羽立ってしまい、せっかくの美しい見た目と手触りが損なわれてしまいます。
    一度傷んでしまうと元に戻せなくなってしまうので気をつけましょう。
  • 動物繊維
    ウールなどの動物繊維は、シワがつきやすく縮みやすいので注意が必要です。
    熱風にも弱いので、タンブラー乾燥とは非常に相性が悪いと言えます。
  • 装飾のついた生地
    刺繍やビーズなどの装飾のついた生地は、熱で色がくすんでしまったり摩擦でほつれたりしてしまいます。

タンブラー乾燥ができない衣類は多い

ハンガーにかけられたおしゃれ着
タンブラー乾燥ができない衣類は非常に多いです。
非常に便利な乾燥方法ですが、衣類へのダメージが大きいのも事実。

  • 着物
  • デニムのジーンズ
  • ウールやカシミヤ
  • 化学繊維全般
  • セーターやカーディガン
  • 装飾のついた衣類
以上のものは、タンブラー乾燥ができません。

これだけでも、お手持ちのほとんどの衣類が除外されてしまうかと思います。
タンブラー乾燥ができない衣類は、別の方法で乾かす必要があります。
衣類によって乾燥方法を使い分けて上手に洗濯をしましょう。

タンブラー乾燥ができない衣類の乾かし方

それでは、ランブラー乾燥ができない衣類を早く乾かすにはどうしたら良いのでしょうか。
2種類の方法をご紹介していきます。

よく風を当てて自然乾燥させる

当たり前ですが、風をたくさん当ててあげれば衣類は早く乾燥します。
風で乾燥させる方法は、時間をかけてゆっくりと水分を蒸発させていくので、衣類へのダメージがかからず傷みにくいです。

扇風機で風を当てても良いですし、ない場合は窓を開けて風の通りを良くするだけでも乾燥時間が短縮できます。

機械を利用して乾かす

機械を上手く使えば、自然乾燥よりも早く乾かすことができます。
浴室乾燥機は衣類へのダメージが少なく、セーターなどのデリケートな衣類を干しても問題ありません。

浴室乾燥機がない場合は、エアコンの暖房や除湿と扇風機を組み合わせると早く乾きます。

タンブラー乾燥禁止の衣類を乾かしてしまった時の対処法

洋服をハンガーにかける女性
「タンブラー乾燥ができないと知らずに乾燥にかけてしまった」「気を付けていたのに、タンブラー乾燥禁止の衣類を乾燥させてしまった…」ということもあるかと思います。
そんなときの対処方法をご紹介していきます。

縮んでしまった場合

セーターなどは、タンブラー乾燥にかけてしまうと縮んでしまいます。
そんなときは、髪の毛に使用するコンディショナーを利用して衣類を回復させることが可能です。
ポイントとしては、『ジメチコン』という成分が入っているものを利用することです。
回復手順はこちら。

  1. ぬるま湯にコンディショナーを3プッシュくらい入れたものに30分衣類をひたす
  2. よく濯ぐ
  3. 縮んだ生地を少しずつ伸ばして形を整える
  4. 日陰で平干しする

この方法は、動物繊維や混紡衣類に効果的で、化学繊維には効果がありませんのでご注意ください。

復活させる方法があるんですね!間違えて乾燥してしまった時のために覚えておかなくちゃ!

シワや型崩れがついてしまった場合

この場合は、アイロンをかけてあげるのが効果的です。

型崩れしてしまった場合は、スチームアイロンを当ててあげると元の形に戻ることが多いです。
シワがついてしまった場合は、霧吹きで衣類を湿らせてからアイロンをかけると効果的です。

アイロンをかけるときは、あて布をして熱が直接当てないように注意しましょう。

まとめ タンブラー乾燥は便利だけど注意が必要!

タオルに頬ずりする女性
タンブラー乾燥は、素早くお手軽に衣類を乾燥してくれるため、活用している人も多いと思います。
しかし、衣類への刺激が強いため、使用する際は注意が必要です。

使用前に洗濯表示をしっかりと確認し、デリケートな素材はタンブラー乾燥を避けるようにしましょう。
また、タンブラー乾燥を使用する際は、極力時間を短くしてくださいね。

タンブラー乾燥で縮んでしまったり形崩れをしてしまったりした洋服は、正しい対処をすれば元に戻る可能性もあります。
形が崩れてしまったからと諦めずに、対処法を試してみてくださいね。