煮洗で除菌する方法!鍋と重曹を使って布巾などを洗う | カジタン

煮洗で除菌する方法!鍋と重曹を使って布巾などを洗う

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食器などを拭くふきんの臭いが、気になることはありませんか。

ですが食器を拭くふきんには、できれば強い洗剤などは使用したくないと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そういった悩みを解決してくれる洗濯方法が「煮洗い(にあらい)」です。

煮洗いをすれば、強い洗剤を使用しなくても「一瞬でふきんの気になる臭いを消臭」してくれます。

またふきん以外にも、食器の除菌やコーヒーシミを落とすことだってできるんですよ。

この記事でわかること

  • ふきんが臭う原因はなにか?
  • 煮洗いの特徴と効果
  • 煮洗いでふきんを除菌する方法
  • 重曹を使って汚れたふきんを煮洗いする方法
  • 煮洗いで食器や哺乳瓶を除菌するには?
  • マグカップのコーヒーシミを落とす方法
  • 煮洗いの注意点

ふきんが臭う原因は?

ふきんが臭う原因は?

そもそも、ふきんの悪臭の原因はなんなのでしょうか?

・ふきんの悪臭の原因

  • 雑菌の繁殖
  • 油などの洗い残し

この2つが主な原因です。

ふきんは、濡れている状態が長いので、雑菌などが繁殖しやすいです。

半日で台ふきんの雑菌が「700倍」以上増えたという、研究結果もあるので、目は見えなくても、わたしたちの想像以上に雑菌が繁殖しているようです。

テーブルなどを拭く台ふきん、使うたびに洗っていると思います。

ですが、食べこぼしや皮脂汚れなど、テーブルを拭いたときに付いた汚れが、落ちきれていない場合があります。

ふきんの臭いも気になりますが、本当に気にしなければならないのは「雑菌と汚れ」です。

雑菌と汚れが付着したふきんで、テーブルや食器を拭いてしまうと、きれいにするのではなく、雑菌や汚れを広げてしまいます。

ふきんの悪臭は「雑菌と汚れのサイン」です。

臭いが気になったらすぐに対処しましょう。 

ふきんに最適!煮洗いの特徴と効果

ふきんに最適!煮洗いの特徴と効果

「煮洗い」とは、鍋を使ってふきんなどを煮ながら洗濯する方法です。普通の洗濯と比べ、どのような効果があるのでしょうか?

・煮洗いの効果

  • 除菌ができる
  • 汚れが落ちやすくなる
  • 重曹など洗剤の効果が増す

煮沸消毒は、医療の現場でも行われる消毒方法で、その効果は絶大です。

70℃以上の熱湯でたいていの雑菌は、ほぼ一瞬で除菌してくれますよ。

また、除菌だけでなく洗浄効果があがるのも煮洗いのメリットです。

皮脂汚れなどは、人の体温以上の温度になると汚れが落ちやすくなるので、プロの行うクリーニングでも常温ではなく、「温水」で洗濯を行うそうです。

また、今回煮洗いに使う重曹は、「加熱すると洗浄力UP」する特徴があります。

なので煮洗いと重曹は、とても相性がよい洗濯方法なのです。 

煮洗いで除菌と洗濯をしよう!

では、煮洗いのやり方や効果をご紹介していきましょう。

煮洗いは、ふきんの除菌はもちろん、重曹を使えば汚れを落とすこともできます。

また、ふきんなどの布製品以外にも「食器の除菌」や「マグカップのコーヒーシミ」を落とす効果もあります。

やることは煮るだけで簡単なのに、除菌と洗濯がまとめてできますよ。 

煮洗いでふきんを除菌

煮洗いでふきんを除菌

除菌だけであれば、重曹などの洗剤無しで煮洗いができます。

とはいっても、「洗剤無しでふきんの悪臭がほんとうに消えるの?」と疑っているかもしれませんね。

でもご安心ください、洗剤などを使用しなくても、ふきんの悪臭はしっかり消えますよ。

・必要なもの

  • トングまたは菜箸(耐熱性)

トングは煮洗い中にふきんが浮き上がってこないよう、押さえつけるのに使います。

また、煮洗いが終わったあと、ふきんを鍋から引き上げるのにも使うので、耐熱性のあるトングを用意しましょう。

トングがない場合は、菜箸でもOKです。

・煮洗いのやり方 

鍋に「7〜8分目」まで水を入れ沸かしていきます。

1.鍋で水を沸かす

鍋に「7〜8分目」まで水を入れ沸かしていきます。

トングなどを使いふきんを鍋に入れていきます

2.沸騰したらふきんを入れる

水が沸騰したら、トングなどを使いふきんを鍋に入れていきます。

※注意点!
ふきんは入れすぎないようにしましょう。ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると「焦げる」場合があります。

1〜3分ほど煮洗いします

3.1〜3分ほど煮洗いします

ふきんが浮き上がってくるようなら、トングなどで押さえつけましょう。

除菌だけであれば短時間で充分効果が期待できますよ。

トングなどを使いふきんを取り出しましょう

4.取り出す

1〜3分後、トングなどを使いふきんを取り出しましょう。

※注意点!
ふきんが熱くなっているのでヤケドには注意しましょう。

熱さが気になる場合は、冷めてから取り出してもOKです。

水洗い&乾燥

5.水洗い&乾燥

ふきんを軽く水洗いをして冷ましましょう。

しっかりとふきんをしぼり水気を切ってから、風通しのよい場所で干してください。 

煮洗いで汚れも落とすなら重曹を使おう

煮洗いで汚れも落とすなら重曹を使おう

煮洗いで、ふきんの除菌だけでなく、シミや汚れも一緒に落とすなら「重曹」がおすすめです。

食べカスや皮脂汚れ

重曹には、上の画像ような台ふきんについた「食べカスや皮脂汚れ」などを、落とす効果が期待できますよ。

また、重曹は熱を加えることで汚れ落としの効果が高まります。

・必要なもの

  • 鍋(アルミ以外)
  • トングまたは菜箸(耐熱性)
  • 重曹

重曹には「掃除用」と「料理用」の2種類ありますが、どちらを使ってもOKです。

食器用のふきんなど、口に入れることが気になる方は「料理用」の重曹を使うといいですね。

また、重曹を使って煮洗いをするときは、「アルミ鍋は使えません」

重曹とアルミは化学反応を起こすので、アルミ鍋が「黒ずむ」原因となります。

「ステンレスかホーロー」の鍋を使いましょう。

・重曹を使った煮洗いのやり方

水を張った鍋に重曹を入れて重曹水を作る

1.水を張った鍋に重曹を入れて重曹水を作る

・分量

  • 水:1ℓに対し
  • 重曹:大さじ1

重曹水を沸かす

2.重曹水を沸かす

※注意点!
重曹は火にかけると「泡立つ」ことがあるので、ヤケドには注意しましょう。

「10分」ほど煮洗い

3.沸騰したらふきんを入れ「10分」ほど煮洗い

今回は除菌だけでなく、ふきんの汚れも落とすことが目的なので、少し長めに煮洗いをしていきましょう。

ふきんを取り出す

4.ふきんを取り出す

ヤケドに注意しながら、トングなどを使いふきんを取り出していきましょう。

熱さが気になる場合は冷めてから取り出してもOKです。

また、汚れがしつこい場合は、重曹水が冷めるまでつけ置きすると、汚れ落としの「効果が高まります」よ。

水洗い&乾燥

5.水洗い&乾燥

除菌だけのときと違い、今回は重曹を使い煮洗いをしているので、「しっかりと水洗い」しましょう。

最後に、風通しのよい場所に干して終了です。

茶色く汚れていた台ふきんも、重曹で煮洗いをすると、真っ白に

茶色く汚れていた台ふきんも、重曹で煮洗いをすると、真っ白によみがえります。

before after

漂白剤を使えば、白い状態に簡単に戻りますが、食事をする場所や食器に使うふきんには、なるべく薬剤の使用はひかえたいですよね。

重曹は環境にもやさしい洗剤なので安心ですし、ご覧のとおり、ふきんの汚れをきれいに落としてくれますよ。

煮洗いなら食器の除菌にも効果的!

煮洗いなら食器の除菌にも効果的!

煮洗いができるのは、ふきんなどの布製品だけではありません。

耐熱素材であれば、「カトラリーなどの食器」や「赤ちゃんの哺乳瓶」などの除菌にも煮洗いが活用できますよ。

・必要なもの

  • トングまたは菜箸(耐熱性)

・食器の煮洗いのやり方

鍋に除菌したい食器などを入れ水を注ぐ

1.鍋に除菌したい食器などを入れ水を注ぐ

ふきんの場合は、沸騰してから鍋に入れましたが、食器などは火にかける前に入れます。

理由は沸騰してからだと、急激な温度変化により除菌する食器の種類によって、「変形や破損の原因」となるからです。

沸騰後、数分煮洗い

2.沸騰後、数分煮洗い

・煮洗い時間

  • 食器:1〜3分ほど
  • 哺乳瓶など:3〜5分ほど

赤ちゃんは免疫力が低いので、哺乳瓶などは少し長めに、煮洗いしましょう。

取り出す

3.取り出す

※注意点!
食器などは、ふきんと比べると掴みにくく、トングからすべり落ちることもあります。

ふきん以上に注意しながら取り出してください。

乾燥

4.乾燥

取り出したら、清潔なふきんなどを敷いた上で乾燥させましょう。 

煮洗い+重曹でコーヒーシミがきれいに!

煮洗い+重曹でコーヒーシミがきれいに!

お気に入りのマグカップにコーヒーのシミができたら、あなたはどうしますか?

漂白剤につけてもきれいになりますが、塩素系漂白剤は強い薬剤で取り扱いに注意が必要です。

マグカップなどの食器には、できれば安全な洗剤できれいにしたいですよね。

そんなときには、「煮洗い+重曹」が効果的です。

染みついた頑固なコーヒーの汚れをきれいに落とすことができますよ。

また、コーヒーだけでなく、「お茶のシミもきれいに落とす」ことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。

・必要なもの

  • 鍋(アルミ以外)
  • 重曹

・煮洗いでコーヒーシミを落とすやり方 

鍋に重曹水を作りマグカップを入れる

1.鍋に重曹水を作りマグカップを入れる

・重曹水の分量

  • 水:1ℓに対し
  • 重曹:大さじ2

火にかける

2.火にかける

鍋を火にかけ、様子を見ながら沸騰するのを待ちます。

※注意点!
重曹は火にかけると「泡立つ」ことがあるので、ヤケドには注意しましょう。

沸騰後「5分」煮洗い

3.沸騰後「5分」煮洗い

火を止め「30分」浸け置き

4.火を止め「30分」浸け置き

浸け置きすることで、汚れが落ちやすくなります。

スポンジで洗う

5.スポンジで洗う

浸け置き後、スポンジなどで洗っていくと、マグカップについた頑固なコーヒーシミが落ちていきます。

こんなにきれいになりました

頑固にこびり付いたコーヒーの汚れですが、煮洗いなら漂白剤を使わなくても、こんなにきれいになりました。

before after

比べてみるとよくわかりますね。

安全な重曹で煮洗いをすれば、しっかりとコーヒーシミを落とすことができますよ。 

煮洗いの注意点!

煮洗いは、「除菌」や「汚れ落とし」にとても効果的な方法ですが、万能ではありません。

正しく行わないと、ふきんや食器などの破損やヤケドなど、思わぬ事故を起こすこともあります。

※煮洗いの注意点!

  1. 長時間煮洗いしない
  2. 「ウール・シルク・化学繊維」は煮洗いできない
  3. 耐熱性か確認する(特に食器類)
  4. ふきんなどを鍋に詰め込みすぎない
  5. ヤケドに注意

上記の注意点について詳しくご説明していきましょう。


※注意1:長時間煮洗いしない

しっかり除菌や汚れを落とそうとするあまり、長時間煮洗いをしてしまうと、ふきんなどを傷める原因になります。

せっかく除菌をし、きれいなふきんになっても、ボロボロに傷んでしまっては本末転倒です。

煮洗いのやりすぎには注意しましょう。

※注意2:「ウール・シルク・化学繊維」は煮洗いできない

同じ布でも煮洗いに向かいない素材もあります。

「ウール・シルク・化学繊維」などを煮洗いしてしまうと、「縮み・傷み」の原因となります。

※注意3:耐熱性か確認する(特に食器類)

食器類も「耐熱性」があるかきちんと確認してから煮洗いしましょう。

確認せずに煮洗いをしてしまうと、「破損や変形」が起こることがありますので、気を付けてくださいね。

※注意4:ふきんなどを鍋に詰め込みすぎない

一度にまとめて煮洗いしたくなると思います。

ですが、鍋にふきんなどをぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、鍋に張り付き「焦げる」場合があります。

余裕を持って煮洗いしましょう。

※注意5:ヤケドに注意

煮洗いは火を使います。

ヤケドには充分注意をしながら、無理のないように行いましょう。 

まとめ:煮洗いなら除菌も汚れもいっきに落とせる!

鍋をつかって煮るだけで、ふきんや食器の除菌と汚れ落としがまとめてできる煮洗い。

気になるふきんの生乾き臭やマグカップのコーヒーシミが簡単に落とせるのでおすすめですよ。

  • ふきんの悪臭は「雑菌と汚れ残り」が原因
  • 煮洗いは「除菌・汚れ落とし・重曹の効果UP」が期待できる
  • 除菌だけであれば重曹なしでOK
  • 重曹を使うとふきんの洗濯もできる
  • 煮洗いは「食器や赤ちゃんの哺乳瓶」などの除菌にも効果的
  • 「煮洗い+重曹」でマグカップなどのコーヒーシミが落ちる
  • 長時間煮洗いすると「素材を傷める」原因となるので注意
  • 「ウール・シルク・化学繊維」は煮洗いできない
  • 食器は耐熱性か確認すること
  • 鍋にふきんを詰め込みすぎると焦げる場合がある
  • ヤケドに注意して煮洗いをすること

火を使うのでヤケドに注意しながら、安全に煮洗いにトライしてくださいね。