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エアコンの掃除といえば、室内についているエアコン本体の掃除を思い浮かべる人が多いと思います。エアコン本体の掃除も大切ですが、実は室外機の掃除も非常に大切なのです。
今回は、エアコンの室外機の掃除方法について写真付きで解説していきます。
- 室外機の掃除が必要な理由
- 室外機掃除のタイミング
- 室外機の掃除方法
- 室外機を綺麗に使うための工夫
エアコン室外機の掃除が必要な理由
まずは、なぜ室外機の掃除が必要なのかを知っておきましょう。
室外機は常時屋外に設置されており、雨風にさらされて砂ボコリなどで汚れやすい部分です。とはいえ、室外機の汚れが室内に吹き込むことはないので、「室外機が汚れても問題ないのでは?」と思われる人もいるかもしれません。
しかし、室外機の汚れはエアコンの寿命や消費電力に影響を与えてしまいます。室外機の掃除方法の前に、室外機の汚れを放っておくことで発生する3つのデメリットについてみていきましょう。
エアコンが故障してしまう
室外機に汚れが溜まってしまうと、室外機とエアコン両方の故障の原因になってしまいます。
とくに室外機についているフィンは目詰まりを起こしやすく、汚れてしまうと空気の循環がうまくいかなくなってしまうことも多いです。
汚れがたまるとパーツが正常に動かなくなってしまい、寿命が短くなったり故障したりする原因になってしまうので注意が必要です。
電気代が高くなる
室外機が汚れると屋内の熱がうまく排出されなくなり、フィンを余計に回す必要が出てきます。
その結果、綺麗な状態の室外機に比べて無駄な電気代がかかってしまうことも…。
騒音が気になるようになる
室外機が汚れてくると、「ブーン」という音を立てるようになります。
運転効率が下がった室外機が、エアコンを効かせようとしてフィンを多めに回すため、異音がするようになるのです。
エアコン室外機を掃除するタイミング
次に、室外機を掃除するタイミングについて知っておきましょう。
室外機の掃除頻度は1〜2年に1回
基本的に室外機の掃除は1〜2年に1回で問題ありません。
掃除をするタイミングは、エアコンを使い始める前がおすすめです。
暑くなる前の5〜6月や、寒くなる前の10〜11月に掃除をするといいでしょう。
外に設置してある室外機は、使用していなくてもどんどん汚れが溜まっていきます。
異音がしたらすぐに掃除をする
異音がするということは、室外機の内部に汚れが溜まってフィンに負担がかかっているということです。故障や電気代アップにつながってしまう可能性が高いので、早めに掃除をしましょう。
室外機の周辺や中にゴミが溜まってきたら掃除をする
室外機の裏側には、熱を交換するパーツがついています。
室外機周辺や裏側が汚れてしまうと、排熱がスムーズにできなくなってしまいます。
室外機の周りはいつも綺麗に保つようにしましょう。
画像付きで解説!エアコン室外機の掃除方法を自分で実践してみた
それでは、ここからは室外機の掃除方法を解説していきたいと思います。エアコン本体の掃除を自分でやりたい方はこちらの記事もどうぞ。
室外機の掃除に必要なもの
まずは、室外機の掃除に必要な道具を準備していきましょう。
- ほうき
- 雑巾
- ブラシ付きの掃除機
- 歯ブラシ
室外機掃除の道具は、これだけでOK!自宅にあるものだけで簡単に掃除が可能です!
ブラシ付きの掃除機がない場合は、歯ブラシだけでも大丈夫です。今回は、歯ブラシではなく、家にあった100円ショップのブラシを使用しました!
ステップ1 外側の汚れを取る
最初に室外機の外側の汚れをとっていきます。
今回掃除をする室外機はこちら。
ほうきで全体を掃いてホコリを落とし、雑巾で拭いて綺麗にしていきます。
ブラシ付きの掃除機や歯ブラシを使って砂などを落としましょう。
細かい部分はブラシで綺麗にします。
吹き出し口が綺麗になりました。
上部もバッチリ。これで外側の掃除は終了です。
汚れがひどい場合は、水をかけて丸洗いしてしまっても大丈夫です。室外機は雨に濡れること前提に作られているため、水を書くても故障することはありません。ただし、水をかける場合は、必ず上から下に向かって水をかけてくださいね。
ステップ2 フィン(金属板)を掃除する
次に、室外機の裏側についているフィンを掃除していきます。フィンは熱交換を行う金属板のことで、この部分にゴミが詰まるとエアコンの運転効率が下がってしまいます。
フィンの部分を見てみると、ホコリがたくさんついていました。
フィンに汚れが付着している場合は、ブラシ付きの掃除機で汚れを落としてあげましょう。
上から下に向かって掃除機をかけてあげます。
繊細な部分なので、なるべく丁寧に掃除することがポイント。すぐに凹んでしまうので、ブラシの部分以外が触れないように注意してくださいね。
あらかた汚れが取れたら、歯ブラシで細かい汚れをとっていきます。
下にホコリがたまります。ブラシでかき出して綺麗にしましょう。
目に見える部分が綺麗になれば、フィンの掃除は完了です。
掃除前に比べてスッキリしましたね。
ステップ3 ドレンホース(水抜き穴)を掃除する
見落としがちな部分である、ドレンホースも掃除します。
ドレンホースとは、エアコンの中で結露が発生したときに水分を排出する役割があるホースのことです。この部分が詰まっていると、エアコンから水が漏れたり電子部品がショートしたりする原因になってしまいます。
中を見てゴミが詰まっていたり蜘蛛の巣が張っていたりしたら、割り箸や歯ブラシなどで取り除いてあげましょう。
今回は、出口部分付近のホコリを取り除く程度で問題ありませんでした。
ステップ4 室外機の周辺を掃除する
最後に、室外機の周辺を掃除しておきましょう。
室外機の周りに物があったり枯れ葉などが溜まっていたりすると、空気の流れを邪魔して運転効率が下がってしまいます。室外機から半径20cm程度の範囲には物を置かないようにすることが理想です。
そんなに汚れていませんでしたが、室外機の設置面が汚れていたので軽く掃除しました。
室外機の周辺が綺麗になったら元の位置に戻します。室外機は、壁から少し離して設置して下さいね。
室外機周辺の物やゴミを掃除したら室外機掃除は完了です!所要時間は15分ほど。すぐに終わりました。
室外機の掃除で気をつけるポイント
室外機の掃除手順には難しい工程はありませんでしたね。誰でも簡単に掃除ができるので、汚れが目立つようになる前に掃除をするようにしましょう。
ただし、室外機を掃除する際は以下のことに気をつけるようにしましょう。
- 掃除前は怪我防止のために電源プラグを抜いておく
- フィンの部分は手を切りやすいので注意
- 故障の原因になるため内部に洗剤をかけない
自分で掃除を行う際は、あくまで外側を綺麗にするだけにとどめておきましょう。
内部まで掃除をしようとすると、怪我や故障の原因になってしまいます。
難しい工程がないとはいえ、室外機を掃除するときは安全に十分気をつけるようにしてくださいね。
エアコン室外機を綺麗に保つためのコツ
せっかく掃除して綺麗にした室外機、できれば綺麗な状態を長持ちさせたいですよね。
実はちょっとした工夫をするだけで、簡単に室外機を綺麗な状態で保てます。今回はその方法を2つご紹介していきます。
室外機の周りに物を置かない
ご家庭によっては、室外機が置いてあるベランダに鉢植えなどを置いていることもあるでしょう。しかし、室外機の周りに鉢植えや荷物を置くことはおすすめできません。なぜなら、砂ボコリや落ち葉などが溜まりやすくなり、室外機が汚れやすくなってしまうからです。
さらに、空気の通りが悪くなって運転効率の低下につながってしまいます。これでは、せっかく掃除をしたのに電気代の節約になりません。
室外機を綺麗に保ちたいのであれば周辺に物を置くのはやめ、空気の通りを邪魔しないようにしましょう。
室外機カバーを使用する
室外機カバーは室外機を綺麗に保つだけでなく、空気の通りを邪魔しないタイプのものが多いため節電効果も得られます。そのため、室外機の掃除頻度を最小限に留めたい人や節電効果をもっと実感したい人は、室外機カバーの使用がおすすめです。
価格が安いポリエステル製のものや見た目がおしゃれな木製のものなど、最近では多くの室外機カバーが販売されています。お好みに合わせて選んでくださいね。
エアコン室外機の中の掃除は業者に依頼すること
室外機の掃除をしていると、つい中まで掃除したくなってきてしまいますよね。
外側が綺麗になったのに中のプロペラ部分が汚れていたら見栄えも悪いですし、中まで掃除したくなる気持ちは理解できます。
しかし、だからといって自分で中まで掃除をするのはやめておきましょう。
中まで綺麗にしようとして分解をしてしまうと、元に戻せなくなったり故障させたりしてしまう可能性があります。
また、モーターなどの電子機器部分に洗剤や水がかかると、感電や故障を引き起こしてしまうこともあります。
室外機の掃除でエアコンの使用が快適になった!
今回初めて室外機掃除をしたのですが、意外と簡単にできたことにびっくりしました。これからは定期的に掃除をして室外機を綺麗に保ちたいと思います。
室外機を掃除することで得られるメリットは、以下の3点です。
- 室外機やエアコンの故障を防ぎ寿命を伸ばす
- 室外機の異音が解消される
- 電気代が安くなる
我が家でも室外機の掃除をしたことにより、室外機の作動音が静かになりました。詰まっていたホコリなどが取れ、必要以上にフィンを回さなくてよくなったからだと思います。これなら電気代も安くなりそう!
エアコンを長持ちさせたい、電気代を安くしたいと言う人は、ぜひ今回ご紹介した室外機の掃除方法を実践してみて下さいね。少なくとも1〜2年に1度室外機を掃除して、快適にエアコンを使用しましょう!